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今日は何の日?

2020年12月7日 16時23分
日常の様子

 最近めっきり寒くなってきましたね。みなさん、風邪などお召しになっていませんか?現在マスクをするのは当たり前になっていますが、体を冷やさず、手洗い・うがいを励行して、体調には万全を期すようになさってください。

 寒いと言えば、今日12月7日は二十四節気(にじゅうしせっき)の大雪(たいせつ)にあたります。寒さが本格化する時期と言われますので、朝晩の気温の低さも納得ですね。というわけで今日はせっかくの大雪なので(ブログのネタに困っていたので)、久し振りに英語ネタを書きたいと思います。今回のテーマは二十四節気です。

 二十四節気は、黄道(太陽の動き)をもとに1年を二十四分割し、季節を表す名前(立春、夏至、秋分など)をつけたものです。中国で発案され、東アジアに広く浸透していますが、欧米ではほぼ知られていません。ただ、黄道や赤道、子午線などの天文学や地理に関する考え方は世界共通なので、英語にも二十四節気と同じ意味で使われる単語はいくつかあります

 たとえば、「春分」と「秋分」はそれぞれ英語で”the spring equinox”と”the autumnal equinox”と言います。equinoxは ラテン語の equi=等しい nox=夜 を合わせた言葉です(ちなみにこれらの単語は英語のequalとnightの語源です)。春分と秋分の日は、太陽の位置により昼と夜の時間が等しくなります。だから夜(と昼)が等しいという意味のequinoxが使われているんですね。

 二十四節気はアジアの風土や文化を色濃く反映したものですが、欧米でも同じような考えで季節を捉えていると考えると、天文学や地理学を含む科学の奥深さを感じます。大昔、科学はすべて philosophy=哲学 と呼ばれていました。philosophyの語源はphilo=愛すること sophy=知を です。先人達が自分の持てる知識をあらゆるものに応用して文化を築いてきたのだと考えると、人間の探究心には無限の可能性があるように感じられ、何だかわくわくします。